不争条項とクロスライセンス契約2005年05月16日

マイクロソフトと東芝が,特許の相互利用で包括契約を結んだようですね。

http://it.nikkei.co.jp/it/newssp/ipr.cfm?i=2005051303886xi

日立製作所なども同様の打診を受けているようです。

http://it.nikkei.co.jp/it/newssp/ipr.cfm?i=2005051400087xi

今後競争相手になりうる会社に技術を吸い取られるおそれがあるから慎重に検討した方がいいとおもうんですが>日立,東芝

ところで,マイクロソフトについては,パソコンメーカーとの間で,パソコンメーカーがマイクロソフトに対して特許侵害等の主張を行わないという不争条項を含んだ契約を結んでいたことが独占禁止法違反だとされて排除勧告を受けたことがありました。

http://www.jftc.go.jp/pressrelease/04.july/04071301.pdf

マイクロソフトは公正取引委員会の勧告に従わず,その結果審判手続が進められているわけですが,一方では審判で敗れた場合に備えておくということでしょうか(勧告を受けた段階で不争条項は見直しているということではあったような気がしますが。)。

マイクロソフト社のパソコンOS分野でのシェアを考えると,同社がその市場支配力を利用して家電分野でのクロスライセンスを迫るといったことがなかったのかどうか,監視していく必要があるようにも思えます。>公取

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
三権分立といった場合の三権とは,立法,行政と何?(答:司法)

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://nomura.asablo.jp/blog/2005/05/19/8140/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。