最高検:供述調書に容疑者らの割り印指示 ミス相次ぎ2006年07月15日

武内先生のブログ(Heimweh nach der Zukunft)経由で知りました。

最高検:供述調書に容疑者らの割り印指示 ミス相次ぎMSN毎日インタラクティブ)

全国の検事や警察官が作成した容疑者や参考人の供述調書に、訂正前の誤った調書が訂正後のものと一緒にとじ込まれていたり、ページ数が連続していないなど、ミスが相次いでいることが分かった。法廷で弁護側から「容疑者の知らない間に、一部分をねつ造したのではないか」と追及された事件もあり、事態を重視した最高検察庁は、調書の全ページに、各ページをまたぐ形で、容疑者らの割り印を求めるよう、全国の各地検に指示した模様だ。

実施すると、在宅の容疑者や参考人の場合は印鑑で済むが、逮捕・拘置中の容疑者の場合、取調室に印鑑を持ち込めない規則になっていることから、指印を求めざるを得ない。このため複雑な事件の場合、調書は数百ページに及び、そのすべてに指印を押させることについて、第一線の現場からは「容疑者との信頼関係が崩れ捜査に支障が生じる」との反対論が出ていた。

逮捕・勾留中の被疑者についても取調室に印鑑を持ち込ませるように規則を改定できないんですかねぇ。逮捕したら指印取り放題などという考えで物事を進めること自体見直すべきように思うのですが。

「第一線の現場」の人たちのいう「容疑者との信頼関係」って何なのでしょうか,自白を取って,調書に署名指印を得るのに苦労するのに,更に割印まで求めるというのでは作業量が増えて堪らないという悲鳴なんでしょうが,自白の獲得に汲々とする捜査方法自体改められるべきものではないでしょうか。

最高検の方針によって,調書を取ることのコストと,他の証拠により立証することのコストについて,今後,前者が増大することとなり,それがひいては後者を中心とした捜査,立証が多くなっていくことにつながるのでしょうか(それがいいかどうかというのは一概にいえません。)。

コメント

_ anonymous ― 2006年07月23日 19時43分03秒

逮捕したら指印取り放題

なんか手続き 勘違いしてませんか?

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
三権分立といった場合の三権とは,立法,行政と何?(答:司法)

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://nomura.asablo.jp/blog/2006/07/15/446084/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。