自衛権,自衛のための戦力を認めるということは? ― 2006年07月17日
レバノンとパレスチナとイスラエルがとんでもないことになっているようだ。
パレスチナ問題:特集:YOMIURI ONLINE(読売新聞)
イスラエルとパレスチナの間ではハマス軍事部門がイスラエル兵を拉致したことに対してイスラエルがガザに空爆,侵攻し,イスラエルとレバノンとの間ではヒズボラがイスラエル兵を拉致したことに対してイスラエルがレバノンを空爆している。
こうしたイスラエルの攻撃を正当化しようとすれば,現行の国際法上認められた「自衛権」に基づくものということになろう。
では,自衛権行使の結果はどうか。
当然ながら相手方の反発があり,死者数はイスラエル側,レバノン,パレスチナ側双方ともに増加の一途だ。
さて,自衛権,自衛のための戦力というが,本当に市民を守るものなのか。「戦力」を下手に持つことによって相手方の警戒心を呼び起こし,「自衛権」行使の名の下に武力を行使し人を殺害する(さらには相手方の反撃により市民に死者を出す)結果をもたらすにすぎないものではなかろうか。
自衛権や自衛のための戦力を放棄するというのは,賢明な選択とはいえないだろうか。
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