TBC個人情報流出事件控訴審判決,地裁判決の結論を維持 ― 2007年08月29日
TBCの情報流出、東京高裁も約3万円の支払い命じる(asahi.com)
エステサロン大手「TBC」のウェブサイト上の募集に応じた約5万人分の個人情報がネット上に流出した問題で、東京高裁(稲田龍樹裁判長)は28日、被害を受けた男女14人に3万5000~2万2000円を支払うよう同社に命じた一審・東京地裁判決を支持し、双方の控訴を棄却する判決を言い渡した。被害者側は増額を求めていた。
判決はエステにかかわる情報について「個々の美的感性のあり方など主観的な価値に結びつく情報であり、より高い保護を与えられてしかるべき情報だ」と指摘した。
認容額が原審と同じであった点は残念ですが,エステティック産業を営む業者については,今回流出したような情報について
一層慎重な配慮のもとに顧客の個人情報を厳密な管理下で扱わなければならない
とされ,本件で流出した情報について,
控訴人のサービス業務に関係しない何人に対しても秘匿すべき必要が高く,また,顧客の合理的な期待としても強い法的保護に値するものというべき
と認定されている点は意味があると思います(そこまで認定しておいてこの金額か?というのはありますが・・)。
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