地上波デジタル放送~アナログ放送を停波して導入する価値は?2008年06月23日

チューナー配ってことたれり,っていうことでいいんでしょうか?

地デジ:生活保護世帯にチューナー給付 総務省部会答申毎日.jp

総務省の情報通信審議会の情報通信政策部会は23日、2011年7月24日に地上アナログテレビ放送が終了し地上デジタル放送に移行することに伴い、生活保護世帯(06年度末で約107万世帯)に地デジ対応の専用チューナー(約5000円)を現物給付する答申をまとめた。必要があれば屋外アンテナの改修(約3万5000円)などを無償で行う。「貧困世帯でも災害情報などテレビの情報伝達機能を維持するためには支援が必要」と判断した。総務省は09年度から3年間で対象世帯への配布や工事を行う方針だ。

生活保護世帯となるまで収入が低くない世帯でも,チューナーを買うのを負担に感じる家庭は少なくないと思うんですが・・・。「災害情報などテレビの情報伝達機能を維持するためには支援が必要」って,そのような情報伝達機能を持つものであれば,社会的インフラとしてあまねく行き渡るように整備・支援すべきでしょう。

ただ,以下の記事を見ると,地上デジタル放送がそんな情報伝達機能を持つものかどうか疑問なんですよね。

岩手・宮城地震:地デジ2秒遅れ 緊急速報間に合わず?毎日.jp

岩手・宮城内陸地震の発生時、震源に近い宮城県栗原市中心部で、アナログ放送なら強い揺れの直前かほぼ同時に伝わったはずのテレビによる緊急地震速報が、地上デジタル放送(地デジ)だと間に合わなかった可能性があることが分かった。システム上、地デジが約2秒遅れるのが原因。アナログ放送は11年終了し、地デジへ全面移行するため、速報を出す気象庁は「2秒の差は大きい」と思わぬデメリットに困惑している。

火を消すために時速6kmでかけつけるとすると,2秒違うということは

6000÷3600(秒)×2=3.3m

違うということになりますね。結構大きい差です。

気象庁によると、震度6弱の栗原市中心部では、強く揺れ始めたのは43分56~57秒。計算上、アナログ視聴者は大きく揺れ出す直前か、ほぼ同時に速報に気づく可能性があるが、地デジ視聴者は間に合わない。

「災害情報などテレビの情報伝達機能」って,緊急時の地震速報が早期に伝わらないんじゃ,情報伝達機能をきちんと果たしているとはいいがたいんじゃないでしょうか。

ちなみにこの地上波デジタル放送,導入に当たって国家予算をかなり浸食してます。

地デジ予算:総合対策、来年度から3年で2千億円毎日.jp

増田寛也総務相は9日、2011年7月24日に現行の地上アナログ放送が停止し、地上デジタル放送に完全に移行するのに合わせ、難視聴対策や経済的弱者支援など総額約2000億円の総合対策を09年度以降約3カ年で行うと発表した。

テレビが免許制になってるのって,電波が有限だからだけではなく,放送に公共性があるからではなかったのでしょうか。金食った上に公共的役割に劣る地上波デジタル放送なんて取りやめにすべきように思います。少なくともアナログ波の停波はやめるべきではないでしょうか。