それはもう「寄付」ではないのでは?2009年06月06日

府職員「寄付せなあかん?」…知事肝いり「御堂筋イルミ」YOMIURI ONLINE

大阪府の橋下徹知事の肝いりで今年12月に始まる御堂筋イルミネーション事業について、府は職員からも1000万円を目標に寄付の呼びかけを開始した。各職場の上司を通じて「課長級なら5万円程度」などと働きかけているが、橋下知事の財政再建路線で給料カットの憂き目にあっている職員側からは、「知事の“趣味”にお金は出したくない」といった不満が渦巻いており、出足は低調だ。

本当に必要な事業なら寄付など集めず本予算から全額出すのが筋でしょう。また,本当に府民のためになる事業であれば,府民からの寄付もじゃんじゃん集まるはずで,いずれにせよ,府職員から集める必要はないものです。

呼びかけは同事業担当の府民文化部の提案で5月中旬から始まった。ふるさと納税制度の活用を勧め、「部長級なら8万円程度寄付しても(税の優遇措置で)自己負担は実質5000円程度で済む」と各職場で目安などが周知されている。

担当者は「決して強制ではなく、府庁あげて盛り上げていくため」と説明するが、職員の表情は複雑だ。

同事業は橋下知事が「政治生命をかけている」と公言するほど、力を入れている。「人事異動に影響するかも」と心配する声のほか、「月給、ボーナスと次々にカットされ、なぜさらに府の事業のために出費をしないといけないのか」との不満も出ている。職員(家族含む)からの寄付は、5月29日現在、約230万円にとどまっている。

目安を周知してまで集める寄付って,事実上の強制じゃあないでしょうか。呼びかけを提案した府民文化部の人は知事に媚を売ったつもりなのでしょうが,知事に良識があるのならこのような呼びかけは即刻撤回させるべきでしょう。このような行為がまかり通るのであれば,それは正に,独裁者とその腰巾着が支配するワンマン企業と同じで風通しの悪い組織となり,その先行きは暗いものにならざるをえないのではないでしょうか。