日弁連会長選挙投票日だが2010年02月05日

今日は日弁連会長選挙の投票日ですね。

私は朝,弁護士会館近くに行く用事があったのでついでに投票を済ませてきました。

しかしどちらの候補も「司法改革」自体は評価するんですね・・・。

司法改革推進を未だなお旗印とする候補は論外として,もう1人の候補もどうなんだろうか,という気が正直しています。

後者の陣営に属する人からは,前回の選挙で高山候補にいれた人の大半が後者に入れるだろうという見方も出されているようですが,甘きに失するような気がします(というか,そのような見方を公にすることによるアナウンスメント効果とか考えないのだろうか。・・・)。

両候補者を輩出し,常議員選挙も同時に行われる東京弁護士会は別として,投票率,かなり下がるんじゃないでしょうか・・・。私の属する第二東京弁護士会なんぞは,ひょっとしたら5割切るかも知れませんね。

再選挙になったようだが2010年02月06日

日弁連会長選挙,再選挙になったようですね。

東京3会と大阪では山本候補が大差をつけたようですが(ただし,大阪などは山本陣営が思ったほどの差ではなかったようです。),地方会は軒並み宇都宮候補が制したようです。

今回の選挙は,いずれの候補も「司法改革」自体を否定してはいないので,私から見ると同じ穴の狢同士の争いと思えますが,どちらがよりマシかと言われれば,合格者数1500人への減員を明確に打ち出し,予備試験ルートを例外的措置とすることを見直し,新司法試験受験回数制限の撤廃を掲げる宇都宮候補かなとは思います。しかしながら,宇都宮さんの選挙戦術見てると,こんなこと言って勝つ気あるのか?というのが見受けられます。

その最大の問題は,弁護士激増見直しの理由として法曹の「質」の問題を挙げたことでしょう(個人の資質うんぬんではなく制度上の問題と説明を付け加えてはいますが)。激増による質の問題の発生などと言えば,既に開始している合格者増のもと弁護士になった人の反感を買うことは必至ですし,私自身は,そう簡単に質うんぬんって言えることなのか?,という気がしています。 激増の最大の弊害は,競争激化により事件漁りや効率化名目での安易な事件処理が横行することなのではないでしょうか。こういった点を率直に打ち出すことで,現に就職難を経験し,経済的苦境にあえいでいる若手弁護士の支持も得られるのではないかと感じます。はっきりいって,業界団体内部の選挙にエエカッコシイがこれ以上必要なのか疑問に思います。

ただ,東京三会で山本候補に多くの票が集まったことについては,本当にそれでよいのか?という思いを強くします。

この点に関連して,若手弁護士に向けて,自分たちが弁護士になることができた制度だからそれを否定することは許されない,という言い方をする人もいますが,それは単なる精神論にすぎません。現にある制度を利用したことの可否と,その制度が続くことがよいかどうかは別の問題です。悪い制度がある際に,その制度をやむを得ず利用しながら,後の人たちが同じ制度による被害を受けないよう,制度を改めるべく運動するという手法は,おかしなものとは思いませんし,責められるべきものでもないでしょう。

自分たちが「司法改革」の進行下で弁護士になったからといって,また,「改革」という名のものだからといって,それを受け入れるべきとすることは思考停止以外の何者でもないように思います。「司法改革」の名の下で企図され,実施され,また現に起きようとしていることがなんなのかをよく見据えた上で判断していただければと思います(ただ,そのようにして考えた場合,今回選択肢が・・というのが私自身の結論なのですがorz)。

在留邦人救出に米軍使用?2010年02月15日

自民党政権時なら野党から糾弾されまくる発言のような気が・・・

北沢防衛相:沖縄駐留の重要性を強調…衆院予算委

北沢俊美防衛相は15日午前の衆院予算委員会で「我が国の防衛やアジア太平洋の平和と安定の意味で、沖縄という地政的地位は極めて重い」と米海兵隊が沖縄に駐留する重要性を強調し、社民党などが主張する米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のグアムなどへの移設に否定的な考えを改めて示した。

北沢氏は「例えば、朝鮮半島で何か事態が起き、在留邦人を救助する時、グアムと沖縄では圧倒的な差が出てくる」と指摘。

そのうえで「沖縄に残された部隊をグアムに後退させるのは、米国としては日米関係に関するかなりの決断だと思う」と述べた。

在留邦人の救助のための軍隊出動を当然の前提とする発言をしているわけで,戦前の欧米列強や日本による侵略が在外居留民の保護を名目にしてなされたことを思うと,侵略戦争容認発言と言って過言ではないでしょう。

鳩山首相は直ちにこのトンデモ防衛大臣を更迭すべきではないでしょうか。