花粉症の舌下減感作療法2010年03月07日

 毎日新聞に載った花粉症についての記事の中で,花粉症対策として,舌下減感作療法というのが載っていた。舌の下側に,パンくずにしみこませた花粉液を数分間置くというものだ。最初は毎日点薬を行い,徐々に花粉の濃度を上げていくが,最高濃度まで達したら後は1週間に1度行うことになる。

 実は私は連れ合いとともに,一昨年の秋から,この舌下減感作療法を受けている。臨床試験ということで,1年目は,実際に花粉を使う人のグループと,偽薬(プラシーボ)を使う人のグループに分けられ(本人がどちらに属しているかは知らされない),花粉症シーズンをすごした。ちなみに症状がひどい時に備え,飲み薬も出してくれる(こちらは薬代が取られるが。)。

 私の場合,毎年3月から5月初めまで症状が出ていたのだが,昨年は,例年に比べ花粉の量が多いといわれていたにもかかわらず,症状がそれほどひどくはならなかった。

 シーズン終了後医者から発表があり,私は真性の薬,連れ合いは偽薬であったと判明。4月に症状が抑えられていたのも,減感作療法によるものではないかという医者の話であった。

 今シーズンは連れ合いが真性の花粉による舌下療法1年目,私は2年目になる。今年は花粉の飛散量が少ないということもあろうが,連れ合いの花粉症の症状はピタッと止まっている。私は医者から,2週間に1度でもよいといわれたので点薬を2週間に1度にしたら,症状が出たので,1週間に1度の点薬にしたところ,症状は止まっている。

 このように,舌下減感作療法,私と連れ合いに関する限りは効果が出ているようだ。(冒頭のリンク先の記事にも出ているように,万人にというわけではなさそうだが)。

ただ,この減感作療法,3年くらい継続してやらないと治療効果が出ないそうなので,それが面倒ではある。私は以前,ちょうど司法試験に合格する直前のころ,注射による減感作療法を受けていたことがあり,結構効果も出ていたのだが,修習で大阪に行った際に治療を途絶えさせてしまい,効果が失われてしまったことがある。今回はそのようなことのないよう継続させたいものである。

また,臨床試験への協力ということなので,毎日の症状(くしゃみ,鼻水,むずがゆさ,目のかゆみ等)を専用のノートに付けて,1か月に1度医師に提出する作業も大変ではあるが。