家族同意で延命中止も 学術会議、終末期医療に提言2008年02月22日

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080216-OYT8T00208.htm

病気の悪化で死を免れなくなった患者に対する医療のあり方を検討していた、日本学術会議の「臨床医学委員会終末期医療分科会」(委員長=垣添忠生・国立がんセンター名誉総長)は15日、報告書を公表した。

学術会議は1994年の「死と医療特別委員会報告」で「患者の意思が不明な時は、延命治療の中止は認めるべきではない」としていたが、今回、昨年5月に国が示した「終末期医療に関する指針」を追認するかたちで、家族による患者の意思の推定を認めた。

報告書では、患者の意思が確認できないまま、家族から延命治療の中止を求められた際の対応について、詳しく記述。▽家族全員の意思が一致しているか▽中止を求める理由は何か――などを、様々な職種で構成する医療チームが繰り返し確認、記録すべきだとした。

学術会議の報告は以下のところにあります(PDF)

終末期医療のあり方について-亜急性型の終末期について-

患者の意思が確認できない場合,家族の同意で延命治療を中止できる場合を認めるっていうことは,患者の真意に反して患者が死に至らしめられる可能性を認めるということです。患者の自己決定権はどこにいったのでしょうか。

また,延命治療っていう言葉自体,単に命を延ばしているだけという響きを持たせる言葉で,そのような言葉を使うことの妥当性についても慎重に検討されてしかるべきようにも思います。

「終末期医療に関するガイドライン(たたき台)」の問題点

第二東京弁護士会人権擁護委員会の「「終末期医療に関するガイドライン(たたき台)」に関する意見書