今こそ3000人の見直しを求める時2008年07月25日

標記の題名の拙文が青年法律家協会弁護士学者合同部会東京支部ニュースに掲載されました。よろしければご笑覧ください。

日弁連が3000人到達時期延期の提言(PDF)を出しましたが,朝日日経に批判されてますね。どうせ批判をされるのなら,「司法改革」を推進した自分たちは誤っていなかったがという,まるで官僚の無謬性神話をなぞったような提言ではなく,過ちを認めた方がマスメディアの好感度も高まるような気がするのですが。

コメント

_ みのりん ― 2008年07月27日 21時05分16秒

さっそく拝読させていただきました。
結論的にはそのとおりだと考えています。

 しかし,3000人が市民にどのような影響を与えるかどうかについて,もっと具体的に論証していただけるとよかったのではないかと思います。
 一般人からすると,やはり弁護士へのアクセスはやはり敷居が高いと感じられているみたいです(妻との雑談や,その他親類などとの雑談によると)。”司法に対するアクセスを保証するためには抜本的な法曹人口の増大が不可欠”という主張は,一定程度の説得力があると思います。これに対する反駁〜”単純に数が増えても司法アクセスはよくならない””経済的・社会的弱者にも法的救済が図られるためには,国による経済的援助が必要”ということを,具体的に主張すべきではなかったのかと思います。

_ ノムラ ― 2008年07月28日 08時45分45秒

>みのりんさん
読んでくださりありがとうございます。もともと弁護士(及び学者)の団体の機関誌で,合格者数についての議論が連続して掲載されている冊子向けの原稿だったので,それまでに議論されてきた点についてはあっさり触れるにとどめてしまっています。
弁護士へのアクセスの改善については弁護士会も努力してきているとは思うのですが,広報不足なんでしょうかね?

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_ ろーやーずくらぶ - 2008年07月26日 21時53分03秒

 日経社説子が日弁連の緊急提言について、「法曹増員のペース落とすな」などと噛みついていますが、カビの生えた「司法審最終報告」にしがみつく発想には見るべきものはありません。