法曹人口に関する日弁連提言 ― 2009年03月31日
今日送られてきた日弁連のFAXニュースに,先日公表された法曹人口に関する日弁連の提言が理事会で可決されたことが載っていました。
出席者84人中、賛成76、反対6、棄権2
で採択となったようです。
理事会を傍聴した知人の報告によれば,10人の理事が発言したが,
理事会の審議内容は、「議論」ではなく、各会の会員集会や常議員会で出た意見を紹介するというものばかりで、その中では批判的な意見の紹介が主になされましたが、理事自身の意見は「基本的に賛成」というものが多く、明確に反対した会の理事(埼玉会長)は自分の意見は言いませんでした。
ということのようです。
批判的な意見の紹介が主になされたが理事自身の意見は「基本的に賛成」って,理事会に出る立場の人と,一般会員の意見がかけはなれてしまっているんですね。
また,武本夕香子弁護士が公表された意見書については,兵庫の理事(会長)が「有志意見書」として配布させたようですが、兵庫の理事はその内容には触れず、常議員会の決議内容を紹介しただけ
とのことでした。
弁護士の全国的業界団体である弁護士会が,会内の弁護士の声よりも理事会内での協調や外面を強く意識するようでは,やがて弁護士会に愛想を尽かす弁護士が増え(今でも多いのかもしれません。),弁護士自治もますます危うくなっていくのではないでしょうか。
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