製品事故の原因究明vs警察の捜査2008年02月05日

捜査っていっていつ戻ってくるかわからないんですよね・・・。

中国調査チーム、ギョーザ提供求めるTBSの動画ニュースサイト News i

中国産の冷凍ギョーザから殺虫剤が検出された事件で、来日中の中国政府の調査チームが日本側に対し、メタミドホスが入っていたギョーザの現物を提供するよう求めていたことがわかりました。

これは日本政府側が会議終了後に明らかにしたもので、中国の調査チームは日本側に対し、メタミドホスが検出されたギョーザの現物の提供を求めたということです。

これに対して、会議に参加していた警察庁の担当者は、「警察の捜査資料なので提供するには国際法上の手続きが必要」として、「持ち帰ることはできない」と説明したということです。

それ以外の回収中のギョーザについては、「企業のもので、政府の所有物ではない」と説明し、ギョーザの持ち帰りは実現しないことになりました。

会議では、日本側から中国側へのこれまでの事実経過についての情報提供に終始し、具体的な進展はありませんでした。

今回に限らず,警察って製造物による事故が起きると,捜査のためって言って持ち去ってしまって,なかなか所有者に返してくれないんですよね。

製造物責任法ができるときの議論でも,消費者団体や,実際に事故にあった人から,警察が物を持って行ってしまって民事訴訟の証拠として使えないという苦情があがっていました。

今回の中国の要請にまるまる応えることがよいのかどうかは別として,警察には,捜査に必要なのだからといつまでも製品を占有せずに,事故の被害者の損害賠償請求などのために便宜を図ってほしいものです。

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