言うのなら弁護士資格を返上してからにしてほしい2008年03月24日

橋下知事、「代用監獄は必要性ある」 府議会委で(asahi.com

大阪府の橋下徹知事は24日開かれた府議会警察常任委員会で、警察の留置場を本来の拘置所の代わりに使う代用監獄制度について、「治安維持などの点から考えると、実務上の必要性もある」との考えを示した。代用監獄制度は「冤罪の温床になっている」との批判が根強く、昨年5月には国連の拷問禁止委員会が日本政府に改善を求めている。

「国の拘置施設の整備が遅れているので、警察の留置施設を代用しなければいけない実態がある」という委員の指摘に対し、橋下知事は「単なる収容能力の問題に限らない。事案の真相解明という観点からも考慮する必要がある」と述べた。

「事案の真相解明という観点からも考慮する必要がある」って,報道された限りでの文脈では,事案の真相解明のために取調が容易にできる代用監獄は必要だ!と言っているように見えます。本気で言っているのでしょうか?

光市母子殺害事件に関しての弁護士懲戒扇動時の発言(一審なら世の中を敵に回しても弁護するけど,最高裁まで来たのだから従うべきといった旨の発言を以前テレビで見ました。)にしても,この人,権力に尻尾を振るのが好きなんですね。よく言えば機を見るに敏ということかもしれませんが。

弁護士でもこんなことを言っているなどと言われるのは心外なので,さっさと弁護士バッジを返上して,タレントと政治活動に専念してほしいものです。もちろん,時間外労働を事実上強要するような,順法精神に欠けた言動は政治家としてもやめていただきたいものですが。