裁判員制度~長期ローン借入れを推奨する最高裁?2008年06月30日

サンデー毎日が裁判員制度についてシリーズ記事を掲載していますね。

今日発売された号では,裁判員を辞退できる事由を特集していました。

■徹底解剖 「裁判員制度」の重圧 第4弾 ナンバーワン・ホステスはなぜ「免除」? 辞退できる127の理由

最高裁が野村総研に委託調査を行わせて作らせた報告書中に,裁判員を辞退できる事例集というのがあるようなのですが,結構突っ込みがいがあるものになってます(サンデー毎日編集部のまとめ方の問題かもしれませんが・・・)。

例えば,居住地域・業種別で分けたグループでは 鹿児島県西之表市(離島)の人について ((離島)が業種かい!というつっこみもあるでしょうが,(遠隔地)という区分(北海道美深町)もあるので,まあよしとしましょう。)

「祭りの際は参加者が少なくなり盛り上がりに欠ける」というのが,辞退理由として考慮される主な要素として挙げられています。

離島のお祭りの際にはそこの人たちは裁判員をやらなくても済むって,最高裁は地域文化にとても理解をお示しになるんですね(棒読み)。

ライフスタイル別のグループでは,主婦について, 「幼稚園受験や小学校受験の1年間は子供にかかりきり」というのが辞退理由として考慮されることになっています。

お受験って,そんなに母親がかかりきりにならなきゃならないものなんですか・・・。

フリーターについては,「宗教関係のイベントやボランティア活動に参加する場合」というのが挙げられていますが,「宗教関係のイベント」を考慮事由にするのって,政教分離原則から見て問題ではないでしょうか?某政党からの圧力でもかかったんでしょうかね。

更に分からないのが「青年・壮年(26~64歳)」のグループ。「長期ローンの手続きを行う場合,金利の好条件を逸する」って,裁判所がお金の借り入れの手助けをしているみたいです。そこまでは言い過ぎかもしれませんが,裁判員として出頭している間にそんなに頻繁に「長期ローン」の金利が変わるものなのでしょうか?

この他にも,サンデー毎日でまとめられた表を見る限り,何だか頓珍漢な考慮要素がたくさん並んでおり,この事例が掲載された報告書を作ったシンクタンク(私と同じ名前のところです(汗))に最高裁は委託調査費を食い物にされているのではないかと心配になってしまいます。

この事例集,各地の裁判所に配布されて参考に供されるようなのですが,本当にこんな事例集に従って選任されるのでしょうか?選ばれる国民が気の毒な気がします。