「鉄ちゃん」に肩並べ、私は「鉄子」ゆったり一人旅 ― 2007年08月16日
「鉄ちゃん」に肩並べ、私は「鉄子」ゆったり一人旅(YOMIURI ONLINE)
鉄道趣味の世界への女性の進出がめざましい。
「鉄ちゃん」と呼ばれる男性マニアに対し、「鉄子」と呼ばれる女性ファン。ゆったり一人旅を楽しむ女性が増えていることや人気漫画の影響が背景にあるとみられるが、地味な趣味との印象が強かった分野だけに、業界関係者は鉄子の参入を歓迎している。
大学時代に北海道のユースホステルで私が初めて「鉄ちゃん」と呼ばれた時には,女性の旅行者自体が今と比べ段違いに少ない状況でした。その時と比べると,隔世の感がありますね(実際にかなりの年月が経っていますが・・)。
列車の座席(ボックス席)に座って窓の外をぼーっと見ているのは本当に至福の時という感じがするもので,こうした楽しみ方が男女を問わず広がるというのは素晴らしいことです。
ただ,女性が進出してきたからといって,鉄道が派手な趣味になるわけではないと思うのですが。
ところで,旧国鉄内部では鉄道ファンの人たちを「マニア」と呼んでいるという話を聞いたことがあるのですが,こうした女性ファンも「マニア」と呼ばれるんでしょうか?
議員宿舎は目の敵にされるようなものか? ― 2007年08月17日
今朝テレビを見ていたら,ワイドショーで参議院議員宿舎の建替え問題が取り上げられていた。
この新宿舎については,紀尾井町の建設予定地が東京都風致地区条例に定める風致地区となっており,多くの緑があることから,建設反対運動も起きている(反対運動のページはこちら)。
確かに風致地区に地上16階 地下2階 高さ56メートルの建物を建てるということは疑問だ。
ただ,番組のリポーターは,そのことを超えて,新議員宿舎の建設自体,更には議員宿舎の存在意義自体を疑問視するような論調に誘導していこうとする風だった。
番組では,議員宿舎については,都心の一等地に低廉な賃料で住めることが批判を浴びている。そして,賃料補助で代替するとの方法もあるとの解説がレポーターからなされていた。
でも,議員に充実した活動を送ってもらうためにも議員宿舎は必要ではないか。
賃料補助で代替というが,初当選から数日後に初登院となる議員に,その間に東京での住居を探せというのだろうか。そんな手間を取らせるよりは国政に専念させた方がよいのではないだろうか。
企業だって会社が住宅を借り上げて従業員に安く貸し付ける仕組みを持っているところがある。
議員秘書だったころ,旧赤坂宿舎に行ったことがある。新赤坂宿舎の建設はメディアにさんざん批判されていたが,旧赤坂宿舎は古いし暗いし寒そうで,いくら庁舎の一部という扱いとはいっても,これでは議員が気の毒だと思ったものだった。
新宿舎についてその内容を見ると,何もジムまで作らなくてもと思わないでもないが,会期中は週5日(泊まるのは4泊だが)東京にいることや,旧宿舎建設当時との住宅事情の違いを考えれば,3LDKだから豪勢とまでは言えないのではないかと思う。新参議院宿舎についても同様だ。
家賃が安すぎるという声もあるが,ではお金のある人しか議員活動ができなくなってもよいのだろうか。きちんと政治活動をやってもらうための施設という性格を徹底するのであれば,9万2000円という額(新赤坂宿舎)も結構な額であり,むしろもっと安くすることを考えてもよいのではないか。
国会議員に無駄なコストがかかっていないかチェックすることの意義を否定はしないが,コストを払っているのだからしっかり政治活動をやってくれという観点で監視していく方が前向きでよいのではないだろうか。
「イソ弁」ならぬ「ノキ弁」が続出!新司法試験「就職難」の意外な窮状 ― 2007年08月21日
週刊ダイヤモンド2007年8月25日号に標記の記事がありました。
もう法曹界ではおなじみといえる事柄が書いてあるのですが,「ノキ弁」というのが40年ほど前までは普通であったというのは初耳でした。
日弁連では今年一月、会長名で全国の弁護士会に新人採用を呼びかけるなどの就職支援活動を急ピッチで行なってきたが、二五〇〇人のうち一〇〇人程度の司法修習生が、いまだに求職活動中と見られている。
5月に日弁連が行なった調査では43%の回収率で就職先未定者が新旧併せて約350人ということでしたから,大分減ったという感じはします。
ただ,減ったとはいっても3桁の就職未定者がこの時期にいるということ自体,恐るべきことではあります。
それにしても,
「年収二〇〇万円台で、あとは出来高払い」
という立場を得るのに,2~3年間にわたる時間の拘束と年間数百万円の支出を義務づけられるのってどうなんでしょう?
日弁連関係者は
「(一〇年の年間合格者)三〇〇〇人までは、歯を食いしばって就職先を開拓する」
と言っているようですが,3000人にすること自体見直すことが必要なのではないでしょうか。
まあ,上記の弁によれば,年間3000人になってからは就職先にあぶれた弁護士は就職先開拓の世話もされることなく放置されるということで,3000人は無理な人数だといっているのと同じな訳ですが。
臓器移植法改正案が問題とされる時期に何て発言を・・ ― 2007年08月21日
麻生外相のアルツハイマー発言ほどじゃないかもしれませんが・・。
「安倍内閣は脳死状態」 小沢民主代表が講演で(asahi.com)
民主党の小沢代表は21日、都内で自らが主宰する「小沢一郎政治塾」で講演し、参院選敗北後の安倍政権について「臨時国会がいつ開かれるのか、政府も当事者能力がなくなったのか、脳死状態なのか、うんともすんとも言わなくなったが、来月には国会を安倍内閣が無事なら開くのだろう」と皮肉った。
脳死状態の人は「うんともすんとも言わな」いかもしれませんが,体は動くし,出産までするケースもあるほどです。安倍内閣と一緒にするのは脳死者に失礼というものでしょう。
前の国会でも,脳死を人の死とする臓器移植法改正案が提案されていました。今度の臨時国会が長丁場になるとすれば,そこで審議にかかることも予想されます。この法案,人の生命に関わる法案です。民主・社民両党は,与党案とはむしろ正反対の方向の,ドナーの権利保障を充実させる方向の対案を提案していました。
しかし肝心の党首がこんな発言をするようじゃきちんと対決していけるのかどうか不安です。小沢氏には,こちらのページでもみてきちんと問題点を勉強してもらいたく思います。
TBC個人情報流出事件控訴審判決,地裁判決の結論を維持 ― 2007年08月29日
TBCの情報流出、東京高裁も約3万円の支払い命じる(asahi.com)
エステサロン大手「TBC」のウェブサイト上の募集に応じた約5万人分の個人情報がネット上に流出した問題で、東京高裁(稲田龍樹裁判長)は28日、被害を受けた男女14人に3万5000~2万2000円を支払うよう同社に命じた一審・東京地裁判決を支持し、双方の控訴を棄却する判決を言い渡した。被害者側は増額を求めていた。
判決はエステにかかわる情報について「個々の美的感性のあり方など主観的な価値に結びつく情報であり、より高い保護を与えられてしかるべき情報だ」と指摘した。
認容額が原審と同じであった点は残念ですが,エステティック産業を営む業者については,今回流出したような情報について
一層慎重な配慮のもとに顧客の個人情報を厳密な管理下で扱わなければならない
とされ,本件で流出した情報について,
控訴人のサービス業務に関係しない何人に対しても秘匿すべき必要が高く,また,顧客の合理的な期待としても強い法的保護に値するものというべき
と認定されている点は意味があると思います(そこまで認定しておいてこの金額か?というのはありますが・・)。
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