「イソ弁」ならぬ「ノキ弁」が続出!新司法試験「就職難」の意外な窮状 ― 2007年08月21日
週刊ダイヤモンド2007年8月25日号に標記の記事がありました。
もう法曹界ではおなじみといえる事柄が書いてあるのですが,「ノキ弁」というのが40年ほど前までは普通であったというのは初耳でした。
日弁連では今年一月、会長名で全国の弁護士会に新人採用を呼びかけるなどの就職支援活動を急ピッチで行なってきたが、二五〇〇人のうち一〇〇人程度の司法修習生が、いまだに求職活動中と見られている。
5月に日弁連が行なった調査では43%の回収率で就職先未定者が新旧併せて約350人ということでしたから,大分減ったという感じはします。
ただ,減ったとはいっても3桁の就職未定者がこの時期にいるということ自体,恐るべきことではあります。
それにしても,
「年収二〇〇万円台で、あとは出来高払い」
という立場を得るのに,2~3年間にわたる時間の拘束と年間数百万円の支出を義務づけられるのってどうなんでしょう?
日弁連関係者は
「(一〇年の年間合格者)三〇〇〇人までは、歯を食いしばって就職先を開拓する」
と言っているようですが,3000人にすること自体見直すことが必要なのではないでしょうか。
まあ,上記の弁によれば,年間3000人になってからは就職先にあぶれた弁護士は就職先開拓の世話もされることなく放置されるということで,3000人は無理な人数だといっているのと同じな訳ですが。
コメント
_ 二代目田舎弁護士 ― 2007年08月24日 11時46分00秒
_ ノムラ ― 2007年08月25日 18時06分44秒
同じ「ノキ弁」といっても以前は,判事や検事をやってから弁護士になられる方の就業形態だったということなのでしょうか。そうすると確かに同じ新人弁護士といっても同列には扱えませんね・・。
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それ以前は、判事や検事に任官した後に退職して弁護士になるのが標準で、その人達の中には、いまでいう「ノキ弁」をしてから独立開業していた方もいたと記憶しています。その意味で40年前まで「ノキ弁」が普通だったというのは間違いではありませんが、状況が少し違うように思います。