愛煙家にHは無用~タクシー車内禁煙施行に際して ― 2008年01月09日
東京都内のほとんどのタクシーが1月7日から禁煙になりましたね。
夜遅くに帰る時など使うことがあるので,車内が禁煙になってくれるのは大変嬉しく思います。
ところで,上記記事ではいずれも愛煙家ということばが使われているのですが,この用法には異議があります。
愛煙家って本当に煙を愛しているんでしょうか?
喫煙者が直接吸い込む煙よりも周りにはき出す煙の方が有害物質の量が遙かに大きいということを聞いたことがあります。
愛煙家というのであれば煙に対する愛を徹底していただき,タバコからでる煙をすべて体内に吸収し,少しも外に逃がすことのないようにしてほしいものです。
自分が吸い込むより多い有害物質を吐き出すなど,愛煙家というより排煙家(haienka)と呼ぶべき存在でしょう。いや,周囲が煙で濁ることを考えればバイエンカ(煤煙家)と呼んだ方がよいかもしれません。
煙を愛でているから愛煙家なのだという反論もあるでしょうが,愛でるにしても逃がさないようにするためにはやはり全部吸い込むしかないでしょう。
今では,煙が外に出ないタバコも,少し値段は張りますが存在します。ただ,以前煙を出さないタバコが大々的な宣伝つきで発売開始となった記憶はあるものの,そのようなタバコを吸っている人を未だ見かけたことがありません。
煙を出さないよう喫煙者の意識に訴えかけることが無駄なことがわかった以上は,法制度上,有害成分を含んだ煙を出すタバコの販売を一定の猶予期間の後に禁止することとし,猶予期間中にタバコ製造業者には,煙を出さない新製品の開発にいそしんでいただく。それしか喫煙者の方々に煙を満喫し,丸ごと愛していただく方法は無いでしょう。様々な分野で新製品が続々登場する今日,タバコだって形態に変化があってよいはずです。
喫煙者の人たちがHつき=排煙家でなく,真の「愛煙家」になる日が来ることを願ってやみません(「愛煙家」御自身が健康に配慮して禁煙するのが一番よいとは思いますが)。
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