言論の力を信じられない人たち ― 2008年01月12日
日弁連会長選挙が始まって,両候補からのハガキが各弁護士に届いているようですね。
ところで,私のもとには一方の候補者からのものしか届いていません(1/12現在。1/15日に届きました。)。同じ事務所に所属する弁護士には,両候補者からのハガキのいずれもが送られてきている弁護士もいるというのに。
また,各候補者の支援者団体とおぼしきグループのうち「創る会」からは,政策ニュースのファクシミリは送られてきていたものの,主張が記載されたのであろうパンフレットは送られてきていません。
うーん,私が反対派であるからということで,最初から送付先に入れていないのでしょうか(ファクシミリについては,全会員あてに送るシステムがあり,それを使うのが簡便なため除外していないのでしょう。)。
もし仮に,反対派に対しては送るだけ無駄ということで送付してこないとすれば,自分たちの言葉に自信がないことの現れということにならないでしょうか。
また,弁護士というのは文章や言葉で他人を説得することを仕事とする人のはずなのに,最初から説得を諦めるというのは,弁護士の業界団体のトップに立とうとする人間としてどうよ?とも思います。
自分たちに反対していることが明らかな人へ郵便物を送らないというのは,送付費用を節減でき,かつ,ネタとして批判されるのを防げるという点で合理的と考えられたのかもしれません。でも,送らなければこのように送ってこなかったこと自体もネタになるのですがねえ。
追記(1/15) 今日私のところにも他方当事者のハガキが届きました。でも政策パンフは来なかったので,この記事は残しておきます。
コメント
_ h ― 2008年01月12日 21時48分25秒
_ ノムラ ― 2008年01月13日 18時11分47秒
ネタにしていただくと,それを見て興味を持った人からの送付依頼が来て,T陣営は喜ぶかも知れません(^^;)。確かファクシミリについては,無差別の送付が選挙規約(正式名称は忘れました)の文書規制にひっかかるのでできないことになっていたんだと思います。
そういう意味では私も○る会陣営の戦略にまんまとひっかかっているのかもしれません(^^;)。
>「ギルドで何が悪いんですか」とか「寄場かと思った」とか,
そんな内容が載っているのですか。最新号はまだ見ていないので確認してみます。
「ギルド」批判は3000人激増が唱えられる前からありますが,ギルド=同業者の組合である弁護士会の自治の意義について「市民の理解と支持」(いつぞやかの日弁連総会決議でありました。)を得るためにどのような説明が弁護士会執行部から一般「市民」に対してなされてきたか(日弁連のサイトには一応の説明はありますが)謎なんですよね・・・。
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ネタにしようかな~♪
「ギルドで何が悪いんですか」とか「寄場かと思った」とか,なかなかいいですね。